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Homeコラム Column「未来予想図」~経営者コラム~独立や起業に関する「日本民族限界論」について~日本人がリスクが嫌いなのは事実だが、だからといって独立や起業が増えないとは限らない~

独立や起業に関する「日本民族限界論」について~日本人がリスクが嫌いなのは事実だが、だからといって独立や起業が増えないとは限らない~

ほんとうに起業や独立は日本で増えるのか

 

起業して会社を立上げ、4年ほどやってみると、「どうしてこんなに楽しいのにみんなやらないのだろうか。」などとえらそうなことを考えることもあれば、「うひゃー、なんだか、とっても、ひりひりするぜい~w」ってなときもあり、なんだか色々と経験した感じがします。今回は、こうしたつたない経験も踏まえつつ、「日本で起業や独立がもっと大きな潮流になる条件はなにか」ということについて、コラムに書いてみたいと思います。

 

 

日本人=リスク嫌い論について(通称:民族限界論)

 

 

独立や起業について、昔からずっと言われることのひとつが「日本人はリスク(不確実性)が嫌い」というものです。例えば、日本人は農耕民族でリスクが嫌いだから、起業や独立は、DNAとして向いてないといった考え方です。これは本当でしょうか。


※ちなみに、一般には、リスク=危険・危ないこと、と解釈されますが、少なくともビジネスの世界では「リスクとは不確実性(ボラティリティ)のことを指します。本コラムでも、リスクとは、ボラティリティのことを表しています。


多くの日本人は投資家タイプでいうと「リスク回避型」

 

証券分析論の入門レベルの考え方に、リスク選好というものがあります。リスク選好度の高い投資家は、期待リターンが同じなら、リスクが高いほど、換言すれば実現するリターンの振れ幅が大きい投資機会ほど、魅力的と考える人たちです。こうしたリスク愛好型の投資家は、たとえ平均的には損することが分かっていても、一獲千金の可能性が少しでもあれば、喜んで投資します。

これに対して、リスク選好度の低い投資家(リスク回避型)は期待リターンが同じならリスクが低い方を、またリスクが同じならより高い期待リターンを選びます。

 

これを鑑みて、自身を振り返ると、私は基本的にリスク選好型かなと思います。独立したり起業したりしてはるか先をいく諸先輩も、話を見聞きする限りやっぱり、多かれ少なかれ、リスク選好型だなと感じます。

 

 

一方で、(かつての自分も含め)サラリーマンの人たちをはじめとする日本の多くの人たちは、圧倒的にリスク回避型だというのも実感です。賛否両論あるとは思いますが、日本人はリスクが嫌いだから、不確実性が高い独立・起業は日本で大きなトレンドになりにくい、という指摘は、個人的には、正直やっぱり正しいと感じざるを得ません。



 

では「民族限界論=起業・独立は日本人にはDNAとして向いていない説」は正しいか。

 

 

 

では、このような、「日本人はリスクが嫌いだ」ということを前提とした場合、日本で独立や起業が永遠に大きなトレンドになることはないのかというと、これもまたそうとは言い切れないでしょう。理由は簡単です。日本人の多くがリスク回避型で、これが変わらないとしても、逆にもし、独立や起業のリスクが、雇用され続ける(被雇用者であり続ける)ことのリスクより低くなれば、独立や起業が主流になることが理論的にあり得るからです。(リスク回避型投資家の行動選択)

 

 

では、雇用されることのリスクと、独立したり、起業したりすることのリスクが逆転することは将来あり得るのか。多くの人は、「そんなことあるわけないじゃん」と考えると思います。しかし、ここ数年とかのレベルではなく、超長期(20~30年単位)で考えたとき、そんな逆転が絶対に起きないとも言えないのではないか、というのが弊社の仮説です。この考え方の背景は以下の通りです。

 

人口動態と伝統的組織構造の決して埋まらないギャップ

 

 

いうまでもなく、日本の人口動態は、完全に逆ピラミッドです。一方で、伝統的組織の構造は、完全にピラミッド型です。この2つは、もはや変化することのない「永遠の規定路線(止められないトレンド)」です。順番に確認します。

 

 

人口動態の逆ピラミッド型はもう(根本的には)変わらない

 



人口動態の逆ピラミッド構造が、今後数十年以内に完全に是正される可能性はあるでしょうか。これはやはりNOだと思います。出生率の向上等の政策により、この逆ピラミッド構造を是正していくことはもちろん非常に重要ですが、それにより短期的に形状変化することができないのが人口動態です。

 

 

既存組織のピラミッド組織構造も変えられない

 


既存の大組織は、すべての行動原則において、組織のピラミッド構造が大前提となっています。現在の経済の中心にある大企業ほど、この構造を維持しなければ組織を継続できません。これもまた、恐らく絶対に変化することのない「永遠の規定路線(止められないトレンド)」です。これは職業がらいろいろなステージのいろいろな企業とかかわった経験からくる実感です。


 

弊社は、この2つの、「絶対的な事実」から生まれるギャップが、日本における多くの「構造的な問題」の根源にあると考えています。そしてこの構造は、被雇用者のリスクを中長期的に高めていく可能性が高いと考えます。

 

※ちなみにここでいう被雇用者のリスクとは、賃金の伸びなやみや、リストラなど、生活に直結する経済的なリスクだけではなく、やりがいや生きがい、働く喜び、出世による承認欲求の充足といった要素も、リターン・リスクの構成要素として捉えます。

 

以上を簡単に概念図で表してみると、以下の通りです。

 



逆ピラミッド



 

 

仮説1:伝統的組織の被雇用者のリスクは上がり続けるのではないか

 



このような根本的な構造ギャップにより今後、「非雇用者のリスクは上がり続ける」という仮説を立てると、時間軸とリスクのマトリクスで次のような右上がりの曲線が描けます。これを仮に「被雇用者リスク曲線」と呼びます。

 


雇用リスク上昇

 


 

 

 

仮説2:独立・起業のリスクは下がり続けるのではないか

 

 

次に、独立や起業のリスクについて考えてみたいと思います。これに関しては、特に技術的な要因により、中長期的にはリスクが下がっていく可能性が高いと考えます。「独立・起業リスク曲線」は中長期では右下がりになる、というのが2つ目の仮説です。

 

 


独立リスク減少


 

 

 

もし、この2つの仮説が仮に正しいとすれば、この2つのグラフの交点で、「被雇用者のリスク」と「独立・起業のリスク」の逆転がおき、日本でも(遠い)将来、独立や起業がもっと大きなトレンドになる可能性があるのではないか、これが本コラムの主題です。

 


逆転ポイントの基本説明

 


 



「雇われるより独立したほうがリスクが少ないから(自己防衛になる)から。」という考え方で独立するなんて、なんとまあ、ださいというか、シリコンバレー的な考え方からすれば、邪道も邪道、あり得ない、という話です。しかし、日本人の基本的性質が、リスク回避型であるならば、こうした条件がそろったときに、リスク回避型の思考で独立したり起業したりする人が今後増えても、論理的にはおかしくないかも知れません。

 

アベノミクスによる景気回復の影響


では、このように伝統的大組織における被雇用者のリスクと、独立や企業のリスクが逆転する点を「Xポイント」とした場合、人為的にそのようなXポイントの到来を早めることは可能か(起業や独立がメインストリームになるような日の到来を、人為的に早めることが可能か)ということを考えてみたいと思います。


例えば、アベノミクスは、このXポイントについて、どう影響したでしょうか。


弊社の理解では、アベノミクスによる景気の回復は、起業・独立する人と被雇用者、双方のリスクを減らす作用がありました。(まあ、景気が回復すれば全体的にリスクが低くなるのは当たり前ですね)それを表すと以下のような図になります。

 




アベノミクス効果1


 

さらに、この二つの図を重ねて、Xポイントの動きを確認すると、結果的にXポイントはほとんど動いていないといえそうです。これをグラフで表すと以下のような図になります。要は、今後独立や起業が増やせるのか、減るのか、いう命題に対して、アベノミクスは今のところ中立、というのが現在の弊社の理解です。

 


 

 

アベノミクス効果2


 

 

つまり、独立したり起業したりした人は、それなりに景気回復の恩恵を受けている一方で、被雇用者の人たちも、名目賃金の緩やかな上昇の恩恵を得ることができつつあります。また、会社がキャッシュポジションを改善し続けることで、将来のリストラリスクや、退職金がもらえなくなるリスクがある程度軽減していると考えられます。その結果、起業家も被雇用者も、みんながそこそこ悪くはない、という状況にあるのが、2017年現在の姿ではないかと思います。

 

 

次の景気後退期になにが起きるか



では、最後に、いつかは分かりませんが、いつかは必ず来る次の景気後退。この景気後退は、このXポイントにどのような影響をもたらすでしょうか。当たり前ですが、不況が起きれば、被雇用者のリスクも、独立・起業のリスクも、ともに上昇します。



現在、大手企業は将来の不確実性に備えてキャッシュポジションを大幅に積上げているため、次の不況に対して一定の耐性があります。これに対し、独立・起業している多くの人やベンチャー企業のキャッシュポジションは、やはり相対的に脆弱であると推察されます。





従って、景気後退が起きたときのリスクの上昇幅は、やはり被雇用者より、独立・起業側の方がより大きくなると思われます。不況になると中小企業はしんどい。これも当たり前ですね。結論として、このまま次の不況期が到来すれば、Xポイントの到来時期はさらに将来にずれ込むことになります。

 

ベンチャーブーム・独立ブームの盛り上がりと退潮は、少なくとも過去においては、基本的には常に景気循環と完全に連動しています。今、足元で盛り上がりを見せるベンチャーブームやフリーランスブーム、独立ブームも、次に再び大きな不況が来れば、このままならあっさりと退潮していくでしょう。

 

 

では、どうすべきか。景気が落ち着いている今のうちに、さらなるセーフティネットの充実が急務

 

 


では、どうすべきか。やはり、起業や独立を支える様々な制度やセーフティーネットは重要だと思われます。現在、フリーランス向けの保険商品の開発、リモートワークを支援するシステムの普及など、起業や独立のリスクやコストを低減させるサービスやソリューションはどんどん新しい優れたものがでてきていますが、こうした流れを制度としてももっと普及させることは必要ですし、需要があるので関連市場もさらに成長すると思われます。

 



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