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起業、投資、ベンチャーファイナンスに関するコラム

若手起業家が知っておきたい資本政策の話

作成日:2014年10月03日(金)

自分自身の会社がまだよちよち歩きの中、起業家支援とかおこがましく、このテーマのコラムがなかなか書けません。が、この1年で起業家の人たちと話をし、資金調達や資本政策の話をさせていただく機会がなんどかありました。


特に、若手起業家(大学卒業したての起業家の方とか)の人たちと話をしていてかなりの頻度で感じたのは、資金調達や資本政策についての基本的な理解が足りてないことが多いということです。

 

これは、彼らに投資をしたり、しようとしたりしているVC等の投資家がちゃん教えてあげていない、という見方もできますが、VCの仕事はリターンを上げることですから、余計なことは言わないのはある意味当然です。

 

たとえば、イメージこんな感じです。

 

起業家:「1億調達しましたよ!弊社」

僕:「すごいね!で、向こうのシェアは何パーセント?」

起業家:「35%強ですかね!なんか頼れる感じで信頼してます。いろいろ支援してくれるって言ってます!」

僕:「・・・」(大丈夫かな?)
(普通、創業まもない時点で会社の議決権を3割握られたら、経営の自由度はかなり低いよね?)
(将来業績悪くなって株買い取れ、とか言われたらそんなに買えるのかな?株主間契約とか大丈夫?)

 

一応M&Aや投資の世界に身を置いてきた者として、初期の資本政策の失敗がその後相当な混乱や悲惨な結果を招く例を何度も見てきた経験からすると、少なくない起業家が、「起業・創業」という、資本政策の知識が最も必要なタイミングで、一番知識が足りない状態にある、という矛盾を結構感じます。

 

専門家(会計士とか税理士とか)はお金かかるし、一方でお金ないし、事業は忙しくなるし・・・という状態で投資家がぽっと現れると、飛びつきたくなるのは分かる。が、しかし・・・

 

もちろん、良心的なエンジェルやVCはいるし、起業支援を使命として無報酬で彼らを支援してあげる、志ある専門家の方も多くいます。多くの起業家がそういう良縁と恵まれれば最高ですが・・・

そんな思いで、ちょっと資料をまとめてみました。起業家と投資家の良い関係構築にほんの少しでも貢献できたら嬉しい、と思います。

 

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