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プロダクトアウトとは?その参

プロダクトアウト型のマーケティングについて、前回は、顧客を知る気はないが、セグメントは明確な、「パーティー券販売型」について考えてみました。

 

3つ目は、「ポップアップ広告型」、です。インターネット黎明期に流行って、インターネットユーザーから大いに怒りを買い、ついにはブラウザーにポップアップブロックなる機能が搭載されてあっという間にほぼ消滅した、あれです。

 

markeket 1 3

 

これについては、そもそも「インターネットユーザー」全員に対して、とにかく無差別に広告を打つ、という意味では、縦軸(セグメンテーション)については、「セグメンテーションなし」なのではないかという考えもあります。

 

また、「インターネットユーザー」は、インターネットしない人、と比較すればそれ自体がひとつのセグメントだから、ターゲットはセグメンテーションされている、と考えることもできます。

 

しかし、ポップアップ広告は新聞ちらし等とも違ってインターネットユーザー一人ひとり(個客)に対して100%アプローチすることができます。(新聞ちらしは、興味がなければ見ないで捨てることも可能です)。また、ネットが発達した現在においては「ネットユーザー」というのはもはやセグメントとしての意味をなさない、といえます。

 

このコラムでは、この前提に立って、ここでは他の2つのプロダクトアウトタイプとは異なるマーケティングタイプに分類しています。

 

では、ネット以外でも、個客に対してプロダクトアウト型でマーケティングをするタイプの活動はあるでしょうか。

 

例えば、ローラー作戦で住宅街の家に端から飛び込み訪問で(個客)を回る、飛び込み訪問販売なんかもこのタイプに近いかもしれません。(しかし、実は飛び込み訪販でも、優れた営業マンは、必ず自分なりの顧客セグメンテーションの軸を持っていて、戦略的に活動しています。すべての訪問販売がプロダクトアウトだ、というわけでは当然ありませんので念のため。)

 

このような、個客に対する、プロダクトアウト型のサービスというのは、偶然ニーズが合致していればいいのですが、一歩間違えると、恐ろしく「うざい」「不愉快」というのが最大の特徴です。

 

消費者心理を逆なで、怒りを買い、ともすればクレームにつながります。つまり、マーケティング上一番やってはいけない打ち手が、個客に対する、プロダクトアウト型のマーケティング、だと思われます。まあ、深く考えなくても、「押し売りはうざい」常識ですよね。

 

しかし、よく考えられた最新のITサービスも、一歩間違うととても「うざい」サービスになり得てしまいます。このような経験はすでに多くの方が日々の生活で実感されているように感じます。

 

例えば、数年前に大変注目され、シリコンバレーのVCからも多額の資金調達に成功した「セカイカメラ」というアプリサービスがありました。拡張現実(AR)技術を駆使して携帯カメラを景色にかざすと、近くにあるお店の情報が表示されるというものです。

私も「このベンチャーはすごい!世界カメラはすごい!」と一時期大興奮して一人で騒いでいました。

 

しかし、残念ながらセカイカメラを経営する旧頓智.com は現在セカイカメラのサービスを終了し、tab という新しいサービスに挑戦しています。(社名もtab) 。

セカイカメラがうまくいかなかった理由について、CEOの方はインタビューで混沌としている現実に、混沌としているウェブ上の情報を載せると、混沌が合わさって、何を見たらいいのかわからない、有用な情報の取捨選択を困難にしてしまった。」とおっしゃっています。

 

もちろん、GPSテクノロジーも含め、インフラがまだARがさくさく使える環境になかったなど、サービスが先進的すぎたこともあるかも知れません。しかし結果としていえるのは、「ユーザーが必要な情報を必要なタイミングで出すことができなかった。」逆に「不必要な情報が氾濫した=ちょっとうざい」という面がぬぐえなかったのではないか。CEOの方の総括を読むとそう感じます。

 

個客に対するサービスが、素晴らしいサービスになり得るのか、ただ「うざい」だけのマーケティング活動になるのか、なにがこれを分けるのか、これについては、別の回でも触れてみたいと思います。